特集3 S-VHSでコンポジット記録に挑戦してみよう

 

疑問


再生側の機器からRCAビデオ端子(コンポジット映像出力)で映像を取り出し、記録用S-VHSデッキのS端子のうちY信号端子側に入力したらどうなるんでしょうね-?

きっかけ


Homer−Cさんの音と映像の掲示板で、S端子にコンポジット信号を入れて色記録帯域を広げようという書き込みを観ました。
ホンマかいなと思ったんですが、まあ理屈上はありなんで、いっちょ試してみるかなという軽い気持ちの実験です。

どうやったか?−−>結線図参照


まずケーブル作りから。S端子を秋葉で購入・これにRCAケーブルの片方を切断し半田づけし、RCA−S変換ケーブルを作ります。
これにSケーブルを接続してSVHS(録画側)のS入力端子に接続、RCA端子側はY信号に対応する方のケーブルのみをDVDデッキ(信号再生側)のコンポジットアウトにつなぎました。

再生機SONY DVP-S3000
再生用ソース映像 ABEX TEST DVD−VIDEO TDV-540A
記録機SONY WV-D9000(S-VHS)

まずテストディスクを再生し、コンポジットアウトから録画機のS入力(Y)端子経由でS−VHS標準記録します。
次に同じ絵を比較用にS出力−S入力で通常の記録をします。

これを再生し、モニターしながらコンポジット記録のほうはRCAコンポジット出力端子経由で、S記録はS端子でキャプチャーカードでアナログキャプチャーしました。

動画 コンポジット記録
色だれはないみたいで色信号のエッジ部分のなまりがすくないのは確からしい。ただし解像度の高い部分でクロマと輝度の干渉のためドット妨害が出ている。
動画 S記録
色の強い部分の輪郭が少しボケ気味で色がはみ出ている。時間ずれと色の帯域を削った分の波形のだれが少し見えてますな。 あとキャプチャーカード側でコンポジット−>YC分離するぶんの劣化も入っているのでよけい色にじみは目立つ。

カラーバーコンポジット記録
これも色の境界(横方向)および縦方向の色だれがない。

しかしむりやり色をY系で処理しているのでジッタ-やYとの混変調のため位相ずれノイズが出ているのがはっきりわかる

細かい年輪ビートはYとの混変調により発生している。また色境界部分でドット妨害が発生している。Yの帯域にもろにクロマがあるので当然このようになる。

カラーバーS記録
これも色の境界が少しにじんでいる。無論S入力S記録なのでYCの混変調とかドット妨害は当然出ていないのだが。

 

モノスコ(バーストつき) コンポジット記録

Yの解像度は上がらないですな

モノスコ(バーストつき) S記録

こちらはS端子の実力分は解像度が出ています。

複合テストパターン コンポジット記録

輝度の高い部分に色信号がもろにのっているので、FM反転ノイズが出ている。(下から3段めの右端)
この辺がコンポジット記録の場合処理しないといけない点。

複合パターン S記録

 

結論

コンポジットをS端子経由で入れても記録は可能・その結果色は帯域が削られない分色だれを押さえられる。しかし色に対する保証機構が一切ないので位相ずれや色むらがひどく実用にはならない。また輝度解像度は色帯域がかぶさるためやはり伸びない。...という真面目な結論はおいといて、こういうことができるってのも面白いですな・たまには。というかSVHS記録であっても、色だれに関してはVHSとさほど変わらない問題があるということ。

なお、キャプチャーした絵は大きいので圧縮ファイルでここにあります。↑の絵はそれをJPEG化したもの。雰囲気はわかるけど・

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