ロクラク改造記 って程のものではないです。 2002/08/23

日本デジタル家電のロクラクは最低モデルが49800円 という微妙な値段のHDDビデオレコーダです。会社の名前が怪しいのとおなじくその商品もまた見かけも機能も結構怪しい品物です。初めて店頭でものを見た時はあまりのダサイデザインとちゃちなボディから、絶対中国あたりのパチもん系だろうと思いました。そんな訳で 全く買う予定はなかったのですが 今回止むに止まれぬ事情(夏休みでひま+お金を使わなければいけないという使命感)から急遽一番安い機種を購入しました。

スペック

一番安い機種はiepgがついていません。

これはソフマップか通販の直販しか販路がなく(一部web通販のみ扱う量販店があるらしいですが)、どちらで買っても全く値引なしという今時めずらしい家電(メーカーはそう思っているらしい)です。

はっきりいって構造は単純、作りも汎用部品を組合わせただけなので、一番安い機種を買ってHDDを載せ変えてしまえば上のスペックのものより安く同等の物にしてしまえるだろうという腹積りでしたので、同時に載せ変えの為のHDD ( IBMの80GB \10800)を買いました。

以下にのせかえの経過を掲載します。

なお使ってみた感じのインプレッションはこちらにあります。ユーザー登録のメールに書きなぐったそのままの文章です。いいとこないです。はっきりいって家電メーカーのちゃんとしたHDDレコーダーを買った方がよろしい。完全にはずれの製品です。詳しくはレポートを読んでください。読みにくいけど(;^^)

では改造編をどうぞ。ちなみに購入して3時間たらずでメーカー保証が切れました。
まずマニュアルと付属ドライバーのCD-ROMです。CDがCD-Rで手作りっぽいです。まずまずの零細ベンチャーっぽさです。マニュアルも設計者がワードで書いてプリントアウトしたものをそのまま製版原稿に使っちゃってるようで、見にくい、文字の誤配置や誤字脱字満載。しかも文章はわかりにくく、何を言ってるのかさっぱり理解できない箇所もありました。

本体です。ばらす前に動作確認の火入れ。一応チューナーの絵も出て録画も出来ました。(当り前か(;^^)、でも動かなくても当り前そうな、見た感じでしょ。(笑)

これをばらします。両側面に3個のネジ、それと背面に1個、さらに底面で1本のネジをはずします。そして天井と一体のフロントキャビを外します。このときフロントキャビの下面には本体シャーシとの接続部分に封印シールがありこれを破ると保証が効かなくなるという注意書きがあります。 が、そんなもんかまわず切っちまいます。えいっ。 どうせ安物ですからね。 天板兼用のフロントがはずれました。

フロントキャビの中にはフロントマイコン付きのキー基板があります。フロントのキーボタンはただの差込みでこの基板のタクトスイッチだけで押えています。

驚いたことにHDDはキャビの中で縦に設置されているんですが、その固定方法がなんと底板シャシーからHDD側面に3本のネジをとめているだけ、反対側やその他の方向からは一切支持構造がありません。なんつーか適当な、これじゃ振動に弱そう。おまけにHDDの横にはデジタル基板(本体基板)が1cm弱の空間距離で立っていて、もしHDDの上部が傾いたりすると基板と確実に接触=ショートですね。普通このような構造を取るならHDDと基板の間にゴムクッション(業界用語)なんかを挟んで絶対にHDDと基板が接触しないようにするもんです。HDDにしたってもっと強固な固定手段をとりますよ。常識のある設計者ならば。

反対側の電源基板も、金属シャシーに対して基板裏の金属部分が空間距離ぎりぎりです。日本国内ならなんとか、電取規格がザルなので通りますが、ヨーロッパ規格なんかになるとNGですね。まあ規格内でも1次側の絶縁対策が不十分な構造は恐いです。いずれ何らかの処置をしましょう。

俯瞰してみました。このようにHDDは片持ち支持(笑)。共振しやすそう。ショートしやすそう。

ご覧のとおりHDDはただのIDE接続です。何の工夫もありゃしません。下のネジをゆるめてHDDを新しいものに交換すればそれだけで容量変更完了です。IDEなので126MBまでOKなはずですがコストパフォーマンスで80GBもあればとりあえずいいですね。おいら的には。CLIPONもあるし。

全部ばらした状態(メイン基板と電源基板はシャーシに取付けたまま。ばらす必要ないし。

こんな構造です。簡単なつくりです。しかしここにも問題点が。HDDの取付く場所は、フロントキャビの通気口と背面の排気ファンのある側とは基板とシャーシを挟んだ反対側なんですね。こちら側には穴も通気口もファンもありません。HDDは加熱したら熱しっぱなしになってしまいます。とんでもない構造ですね。危ないのでHDDファンをつけようと思いましたが、今度は基板とHDDの透間が小さすぎてクーラーが入りませんでした。しかたないのでとりあえず元の状態と同じように、新しいHDDを取付けました。7200回転ですが、消費電力はオリジナルのウェスタンデジタルのものより小さいので発熱量は同じくらいに治まるものと期待して。 組込んだら元どおり箱を組立てるだけです。HDDと基板の間には緩衝の気休めとして、IDEケーブルを折畳んで挟む様にしました。結構ばね性があるのでHDDの支えにくらいはなるでしょう。のちほどきちんとしたクッションを入れるつもりです。

また、あどでもう一度ばらしてケースの横っ腹にも穴を開けて冷却ファンを増設しましょう。 それまでHDDがもてばいいんですがね。

さて、実は忘れていたのですが、ばらす前に再新ファームをダウンロードしてアップデートしておいたほうが安全です。そんなに売れている製品じゃないので店頭在庫が古い場合、ファームのバージョンによっては80Gでも認識できないという記事をWEBのどこかで読みました。確度は低いですが、まあそういうことはあるかもしれません。再新ファームにしておくに越したことはないでしょう。(おいらは忘れたけどね。ちなみに買った時のバージョンは3.12、最新バージョンは3.14です。) まあ換装後正常にHDDを認識できたのでよかったけど。

交換して組立てればフォーマットを起動してあとはおわるまでほっときます。80GBで十数分です。

完了しました。容量表示が増加しています。

これだけです。簡単ですね。作りが安っぽいのですべてが標準的な構造になっている利点です。

結局HDDの交換より、構造上の問題が浮び上がってきてその対策に頭を痛める結果でした。