特集5 PCケースにシールドをしよう 2000/12/27(Wed)


Windyの高級オールアルミ製ミドルタワーケース MT-PRO1100を購入しました。
非常に軽くてまたサイズの割に収容ベイが多く使いやすいケースです、

 

アルミモノコックフレームに、アルミの側板と天板をねじで組み合わせてあり内部のベイまでアルミ打ち抜きを使ったシャドウベイになっています。ファンのケースもアルミ。

仕上げもなかなか丁寧で側板や天板の裏側にまで塗装が吹いてあります。アルミ板打ち抜きのため、板金のエッジがシャープエッジのまま残ってしまい、気緒付けないと指を切ることがある点は今後改善の余地ありですが…

内部の配置もよく出来ていて6台のHDドライブがすっきり配置できます。


しかしこのケース、仕上げの丁寧さが逆にあだになってしまいました。

P3−800EBと133M系メモリー、そしてビデオカードで1800*1440*75Hzを使うとケースからの高周波ノイズ(不要輻射)のレベルが馬鹿にならないのです。今まで使っていたソンチアのTQ700MK2でも多少の輻射がありましたが、このケースに変えた途端、ものすごいノイズが発生しだしました。

TVの4chと1chでは画像に太い斜めのレインボウノイズ(斜めビート)が盛大に発生します。そのレベルが強すぎて同期信号が揺さぶられ、TBC付のビデオで受信するとTBCが誤動作して画面がゆらゆら左右に揺らぐのが見えるほどです。また12chと8chでは白い斜めのビート(斜めの湯気のような見え方)が発生しました。

以前のケースはケース自体が鉄の固まり、つまりシールドケースになっていたので内部からの飛び出しには出入りするケーブルをフェライトコアで電磁的に遮断してやれば良かったのです。しかしこのケースの場合それだけではてんで効き目がありません。

電磁(主に電界)シールドとしては鉄もアルミもさほど差は無いはずなんですが。

 

そこで一度組んだケースを再度ばらして眺めてみますと、サイドパネルと天板が板の裏側までほぼ完全に塗装されているのが判りました。メインシャーシ(アルミのむき出し部分)と接触するところまで厚く塗料が吹いてあり、外板と内部シャーシが電気的に絶縁状態のため、外板がシールドの役に立っていなかったのです。

改造…

そこで電磁シールドの強化のために簡単なシールド処理を行ないました。ポイントは2つ。

  1. 外板の電気的アースをメインシャーシに落とすようにする。
  2. シールド効果の強化のためにシールド材を追加する。

まず 外板のアースを取る。

シャーシの部分はむき出しのアルミなので、これと接触する部分の塗料を剥がし、さらに酸化アルミ皮膜を削ってやれば外板をアースに落とすことができます。作業はカッターで表面の塗料を直接削ることにしました。紙やすりなどでは細かい金属粉が発生してしまいマザーボードなどにゴミをまきちらしそうだったからです。

… こんな感じで部分的に塗料を剥がします。

だいたい周囲の6ヶ所くらいを剥がしました。

 

これだけでも多分きっちり圧着してやればシールド効果が発生するはずですが、ついでなのでもう一手間かけてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この側板と天板の内側に銅箔のシールを敷き詰めました。シールは写真のようなシート状の銅箔に糊が付いたもので厚さ50μm程度です。

メインシャーシと噛む爪のところは裏側の隠れている部分にも包み込むように張り込み、接触性を高めました。

上の塗装を削ったところは隠さないように注意。

これを本体に組み付けねじ止めすると側板自体と銅箔が同時にメインシャーシに接続され2重のシールド板になる寸法です。

以上の作業を行なったところ、最初のひどいかぶりに寄るレインボーノイズは出なくなりました。

この項以上。