Sony CLIP ON SVR515 HDD増設改造記 -1-

2002/03/24

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知り合いからクリポンの購入を頼まれ、人のものだけ買うのはつまらないので自分の分も一緒に購入することにしました。ただ買って使うだけじゃつまらないから、標準品を買ってハードディスクの換装増量もしてしまいます。

用意するもの
SONY クリップオン
  SVR515 いま手に入るのはコストダウン型のみでしょう。それもほとんど入手しにくくなっています。本体価格\87800(2002/03現在)で購入。
載せ換え用ハードディスク
 お好みで 今回はMaxtor MXT-4D080H4 80GB 5400rpm バッファ2MB シーク速度12ms
工具:ドライバー、11mmのスパナまたは眼鏡レンチ、ピンセットまたはラジオペンチ

まず初めに絶対やらなければいけないこと。
  改造前に電源を入れて普通に使ってみること。案外初期不良ってあります。改造した後動かなくなった場合、それが改造によるものかどうか見極めるためにも必須でしょう。実はこの改造ではすっ飛ばしました。(;^^)

まず分解から。

1. 天板を外す。 側面の2本の銀ねじと、背面の天板を止めている3本の黒ねじを抜きます。
タッピングビスなのでドライバーを押しつけるようにしてグイッと回します。ねじを外したら天板を後ろにちょっと引きながら上に持ち上げます。すこし持ち上がったらサイド部分に手を入れ横にやや広げるようにして引っかからないように取り外します。

 <写真1> これが天板をはずしたところ。

2.フロントパネルの取り外し。 上面全体を覆う基板が見えたらフロントパネルを外します。これを取らないと基板がはずれない構造になっています。 フロントパネルは上3箇所、下2箇所の大きなつめと、爪の間の補助爪で筐体の板金を挟み込むようになっています。ねじは使っていません。まず底面の爪からはずします。大きな爪は底板から出ている突起に噛みこんでいます。薄い金属板(カッターの刃)や手の爪で引っ掛け上に持ち上げつつフロントパネルを前にずらします。材質はやわらかいプラスチックなのでかなりしならせても折れませんから思い切って爪をしなるくらいに持ち上げたほうが外しやすいでしょう。<写真2>と<写真3>の黄色の三角マークがメインの爪と隠し爪です。

<写真2>底面

2個の爪を底板の突起からはずしたらパネルを前にずらし、手を離しても爪が元に戻らないことを確認します。次に上面の爪をはずします。これも思い切ってしならせて引っ掛かりからはずしながらパネルを前にずらします。上下の爪が全部外れたら、パネルの底側に指をかけ、下から斜め手前上に回転させるようにしてパネルを抜き取ります。ただしその前に、フロントパネルの基板とメイン基板をつないでいる細いフレキシブルケーブル(パネル向かって右側)をはずします。手かピンセットでフレキの横に飛び出た突起を挟んで水平に引き抜きます。

<写真3>上面


 

フロントパネルが外れたら、内部の金属シャーシのフロント左側からフロントパネルに生えているコネクタケーブルともう一本のフレキケーブルも引っこ抜きます。基本的にフラットケーブルのコネクターは引っ張れば抜け、水平に差し込んでちょっと力を加えればまた挿入できるロックレスの物ですので適度な力でさくっと抜けます。

3.運命の分かれ道 さてさて。ここからさきはもう引き返せません。なぜならば、これ以上分解するためには右側面の角にある細長い金属のシールド板を取り外さなければならず、それを取るためにはこの下<写真4>の黒いテープをはがさねばなりません。これをはがすとテープには「開封済」の文字が浮き出てバラしたことが明白な証拠として残ります。したがってこれ以降はたとえ改造と何の関係もない部分での初期不良や故障であっても、一切保証が効かなくなってしまいます。薄い金属へらなどでうまくはがすことも可能性として出来ますが、まあ成功率は非常に低いので、覚悟を決めてはがします。

<写真4>黒いテープ、はがす勇気はありますか?
<写真5>開封済みマークが浮き出たテープ。開いちゃいましたね...。

4.シールド板を外す。 テープをはがしたら、シールド版を止めているねじ(前後2本)をとり板を外します。その下には三角形の止め金があります。これを持ち上げはずします。反対の角にも同じものがありますのでそれも外します。こちらは封印はありません。これでフロントの金属シャーシが手前にはずれ、基板の下がのぞけるようになります。でもHDDにはまだ対面できません。上基板全体を外さないとHDDにはアクセスできません。この基板も本体から完全に分離する必要がありますのではえているコネクタを全部外します。前面にワイヤーハーネスが3束、右側面にフラットフレキシブルケーブルが3枚刺さっていますのでこれら全部を引き抜きます。フラットフレキシブルケーブル(以降FFC)はフレキ二比べると固めですので無理な力で変に折り曲げないよう基板と水平方向に抜きます。

<写真6> 前面の金属シャーシを外したところ

前面のコネクターは線1本1本に均等に力がかかるように束ねて抜きます。コネクタは中に小さなロック用の引っかかりがあり抜く時に力が必要ですが慎重に線を壊さないように注意です。<写真7>
FFCは折り目がついていますので折り畳んだまま引き抜きます。<写真8> 中は薄く細い金属の箔を並列に並べてフィルムでサンドしたものですので、あまり屈曲には強くありません。できるだけあった形のままで抜き差しします。

<写真7> <写真8>

まだまだ基板ははずれません。上基板を外すのには、もうひとつ、二つ手間がいります。

5.リアパネルの取り外し。 基板を押さえている最後の砦がリアパネルです。ピンジャックやチューナーのジャックが貫通しているのでこれも外します。フロントを固定していたのと同じ三角金具が左コーナーにあるのでこれを外します。この金具はファンと電源ケーブルの固定金具も兼ねています。この金具の下には電源ブロックがありますので注意して作業しましょう。コンデンサに電荷が残っていたりすると、うっかり触ってショートしたら大きな火花が飛んでまわりの半導体にダメージを与える場合もあります。もちろんこんな作業をする前に電源潜はコンセントから外してあると思いますが、AC100Vが入ってくる部分なので細心の注意を要します。電源線の被覆に傷でもつけたら恐ろしいことになります。

<写真9>

コーナー金具を外したら背面プレートについている黒いねじ(結構数が多いです)を全てはずします。基本的にピンジャックやS端子などの固定のためにジャック近傍についています。一本だけBSチューナーのアンテナ部分(チューナーパックの固定用)の黒ねじだけが短いミリねじで、それ以外は長いタッピングビスです。またチューナーのアンテナ入出力ジャックはΦ11の六角ナットで閉めてありますので、スパナかメガネレンチを使って緩めてから回し取ります。

<写真10>

すべてのねじを外したら背面プレートを後ろに引いて取り外します。アンテナジャックやピンジャックが引っかかりますが、平行に引けばはずれます。

<写真11> リアパネルがはずれました。写真左手の銅のシールド版はチューナーパックを覆って側部のチューナー&アナログユニット全体を囲む銀のシールドケースの中にはまり込むような形で取りついています。チューナーパックにはまっていますが、チューナーパック自体は基板から浮いているので、基板を外すとパックがはずれてぶらぶらに浮いてしまいます。あとで組む時に悩まないようにこの辺の組まれ方はよく見て覚えておきましょう。

<写真11>

6.上基板を外す。 ここまでくればあとは基板を外すだけです。基板は3本のねじで下ユニットと止めてあります。端から斜めに並んでいますが、外すべきねじは基板に矢印 "=>"が印刷してありますのでそこを外します。この矢印は、外装やシャーシにも刻印されていますのでバラすにはそこだけ外せばいいようにできています。わかりやすいですね。これで基板は完全に切り離されます。基板を起こせばHDDユニットにご対面です。
ここで注意。基板はどこかに補助バッテリーがついていて時計をバックアップしています。つまりその周囲は電池で通電されていますので、部品を迂闊に触ったりショートなど絶対にさせないこと。部品の金属端子に手で直接触るのもやめましょう。静電気などがICに飛ぶと部品破壊を起こす場合がありますので、必ず金属体などにさわり放電させながら作業します。せっかくの作業がこれらの不注意ですべて無駄になってしまう危険が常にあることに留意します。

<写真12> <写真13>

 

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